2タイプある電子カルテのこと

未分類

これまで紙媒体だったカルテを電子化したものを電子カルテという。
電子カルテを導入すると、業務の効率化や情報の共有、エコ化、手書きによる転記ミスなどを防げるなど、様々なメリットが得られるため、最近ではかなりの医療機関が導入しはじめている。

この電子カルテには、インターネット回線を利用する「クラウド型」と、院内にサーバを置いて利用する「オンプレミス型」があり、それぞれに特徴があるのをご存知だろうか?
クラウド型の電子カルテの場合は、サーバーを院内に設置する必要がなく、低コストで導入することが可能だ。
また、院外からでも閲覧と利用ができる。
ただし、医療機関がデータをクラウド型サービスに保管する場合、「3省3ガイドライン」に準拠しなければならない。
「3省3ガイドライン」とは、厚生労働省と経済産業省、総務省の各省が出しているガイドラインの総称で、ガイドラインに準拠している事業者かどうかが選定されるのだ。

一方、オンプレミス型は、院内に限られたネットワークシステムを構築できるため、外部に情報漏洩するリスクが少なく、セキュリティ面では安心感がある。
それに、自社運用なので、自由にカスタマイズが可能なのが魅力だ。
しかし、定期的にメンテナンスを行わなければならないので、ランニングコストはかかってしまう。

このように、電子カルテは大きく分けると2タイプに分類され、それぞれで使用時の注意点も変わってくる。
したがって、電子カルテを導入している医療機関で働く際は、利用にあたりその特徴を把握しておく必要があるだろう。